またしても爆弾にやられた
戦う司書と恋する爆弾 (戦う司書シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 山形石雄,前嶋重機
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/09/22
- メディア: 文庫
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「戦う司書と恋する爆弾」 (山形石雄/集英社スーパーダッシュ文庫)読了。
これは、来ましたよ。ドカンと。
昨日読んだ 「ある日、爆弾がおちてきて」 (古橋秀之/電撃文庫) に続く爆弾作品(?)ですが、連発で俺に直撃!(・∀・)
以下、ちょいバレ感想。
「爆弾」の想いが、奇跡を起こす…
第4回SD小説新人賞大賞受賞作!
死者の全てが『本』になり、図書館に収められる世界の話。記憶を奪われ、胸に爆弾を埋め込まれた少年コリオ=トニス。彼の生きる目的は、世界最強の武装司書、ハミュッツ=メセタを殺すこと。だが、ある日手に入れた美しい姫の『本』に、彼は一目で恋をする。その恋が、コリオを更に壮大な争いに巻き込んでいく…空前絶後のファンタジー! (公式サイトより)
暗灰色の煮凍りのように熱く凍った世界で、微笑むふたりの姿だけが、鮮やかな茜色に染まっている。そんな情景を想像するだけでもうね… でも不思議と、流れるほどの涙は出なかった。何だか泣いてられなかったというか。俺なんかはすっこんでろというか(?)
うん、面白かった…。(遠い目)
読後感は 「All You Need Is Kill」 (桜坂洋/スーパーダッシュ文庫) に近いかな。
上記の三冊を同じ日に読んだら、きっと俺の胸は張り裂けちゃうね。
不満があるとしたら、蛇足のように思える断章についてのみ。謎は謎のままで仄めかす程度にしてスマートに片付けるか、二巻が出る事を信じてそっちで語ってくれれば良かったのに(笑) まあ、片付けざるをえなかったのかなぁ。
もしこの作品を映像化するとしたら、エンディングテーマには平沢進師匠のアルバム 「賢者のプロペラ」 (ASIN:B00005IWBL) より、 「ルベド(赤化)」 を推します。ああっ、でも 「ニグレド(黒化)」 でも良いかも!(誰も話について来れない予感!)
悠々とたなびく草はキミを象るよう
遠くから届いた断崖に立つ影に
花はそよぎ雨の潤い呼ぶ
黄金の時は来て
万全なほどにキミに降る
見よ赤色 果てない夕日の色合いで
(「ルベド(赤化)」より)
あ、やべ、口ずさんでたらまた涙が。
スーパーダッシュ文庫公式サイト(*'ヮ')つhttp://dash.shueisha.co.jp/index.html
まんが王倶楽部による紹介(*'ヮ')つhttp://www.mangaoh.co.jp/php/data_product.php?i_prd_code=105947
うーん、今年はかなりラノベが豊作かもしんない。
- 「All You Need Is Kill」 ISBN:4086302195
- 「円環少女」 ISBN:4044267030
- 「ある日、爆弾がおちてきて」 ISBN:4840231826
- 「戦う司書と恋する爆弾」
と、既に4作品も凄いのが出てます。加えて、
- 「BLACK BLOOD BROTHERS」
- 「空ノ鐘の響く惑星で」
- 「アルティメット・ファクター」
等のシリーズ作品もコンスタントに発表されているので、言うことないですねー(・∀・)